私が高校生のときに考えた、数学のクイズです。割とお気に入り。
9 つの実数 ai,bi,ci (i∈{1,2,3}) をうまくとることで、次の命題を成立させることは可能か?:
「下記の 3 つの □ にそれぞれ < もしくは > の不等号を入れて、連立不等式を作ることを考える。
a1x+b1y□c1
a2x+b2y□c2
a3x+b3y□c3
このとき、記号の入れ方は 23=8 通りあるが、その 8 通りのいずれに対しても、ある x,y が存在して、これら 3 つすべての不等式を満たす。」
解答を読む
解答: 不可能
ある i に対して ai=bi=0 のときは明らかに不可能なので、ai と bi の少なくとも一方が 0 でないとしてよい。
このとき、式 aix+biy=ci は平面上の直線を表し、不等式 aix+biy<ci および aix+biy>ci はそれぞれその直線の片側の領域を表す。
各不等式が表す領域は、直線によって平面が 2 つに分割されたうちの一方である。したがって、3 つの不等式が同時に成立するためには、3 本の直線が平面を 8 個以上の領域に分割している必要がある。
しかし、3 本の直線が平面を分割できる最大の領域数は 7 である。(一般に、n 本の直線が平面を分割する最大の領域数が n(n+1)/2+1 である)
直線が一般位置の位置にあれば、領域数は7。